
突然ですが、あなたのスマートフォンの中には何が入っていますか?
家族や友人との思い出の写真、大切な人とのメッセージのやりとり、SNSのアカウント、ネットバンキングの情報、サブスクリプションサービスのログイン情報……。数え上げればきりがないほど、私たちの生活はデジタル化されています。
でも、ちょっと考えてみてください。もし明日、自分に何かあったとき、これらのデジタル資産はどうなるのでしょうか。家族は、あなたのスマホのパスワードを知っていますか? クラウドに保存された大切な写真にアクセスできますか?
「デジタル遺言」には2つの意味がある
「デジタル遺言」という言葉を聞いたとき、あなたは何を思い浮かべますか? 実は、この言葉には2つの異なる意味があり、それぞれが現代の終活において重要な役割を果たしています。
1つ目は、デジタル資産を対象にした遺言です。SNSアカウント、暗号資産、クラウドに保存された写真やデータなど、デジタルな形で存在する財産について、「何を」「どのように」扱ってほしいかを記録するものです。「このアカウントは削除してほしい」「このデータは家族に見てもらいたい」といった、デジタル時代ならではの遺志を伝えます。
2つ目は、デジタル形式で作成・保存される遺言書のことです。パソコンやスマホを使って作成し、電子データとして保管される遺言書を指します。紙とペンで書く従来の方法とは異なり、いつでもどこでも手軽に作成・更新できるのが特徴です。
面白いことに、この2つは別々のようでいて、実は密接に関係しています。デジタル資産について記載した遺言を、デジタル形式で作成・保管するというケースも想定されているんです。


